毛周期と脱毛の仕組み
医療脱毛についてご紹介する前に、まずは毛周期についてご説明します。脱毛の仕組みを知る上で、とても大切な知識です。体毛には毛周期と呼ばれる毛の成長サイクルがあります。毛周期は成長期→退行期→休止期→成長期(最初に戻る)のサイクルで繰り返されます。毛根から毛が生えて、伸びる期間が成長期です。
そして一定の長さまで伸びると毛の成長は止まります。これが退行期です。抜け落ちて、成長期に入るまでの期間が休止期となります。脱毛は、退行期や休止期の毛には効果がありません。成長期の毛に効果を発揮するのです。そして、この毛周期にはばらつきがあります。体中の毛が全く同じサイクルの毛周期だったら、一気に抜け落ちることになりますから、大変ですよね。
例えば、シャンプーをするとき、けっこうな量の毛が抜けているのはご存知ですか?それでも、毎日シャンプーをしていて毛が抜けるからといって、はげるわけではありませんよね。つまり、毛周期のサイクルがある以上、脱毛が1回で終わることはありえません。毛周期を考慮すると、全てのムダ毛をきれいに脱毛するためには、2ヶ月間隔で6回、1年間ほどの期間は必要といわれています。
よく、脱毛サロンで「初回限定○○円」とやたらに安い価格で宣伝しているところをCMで見かけますよね。そんなに安く脱毛できるの?と魅力的に感じてしまいますが、要注意です。毛周期のサイクル上、1回できれいに脱毛できることはありえないのです。毛周期を頭に入れておけば、「初回限定○○円」といった謳い文句に惑わされずに済みますので、よく覚えておいてください。
医療脱毛と光脱毛
ここで、脱毛を考えている方に、医療脱毛と光脱毛についての違いをご説明します。いわゆる永久脱毛といわれる脱毛が、医療脱毛になります。医療レーザー脱毛ともいわれています。そして、光脱毛がよくある脱毛サロンやエステサロンでの脱毛になります。脱毛の仕組みは同じです。光を照射して毛根を刺激します。
医療脱毛の場合、この光がレーザー光になり、照射のパワーが強いです。毛根を破壊して永久に毛を生えなくするため、永久脱毛と呼ばれています。一方、光脱毛の場合は、照射のパワーが医療脱毛よりも弱いです。そのため永久脱毛とはいえないので、「不再生脱毛」と呼ばれています。それぞれ、医療脱毛と光脱毛のメリットデメリットを見てみましょう。
医療脱毛のメリット
医療脱毛のメリットは、一番に脱毛効果の大きさが挙げられます。医療脱毛で使用する機械は、資格を持った医師や看護師しか扱ってはいけません。それほどにレーザーの出力が強いため、必ずきれいに脱毛することができます。
また、医師や看護師が施術をしてくれるのもメリットのひとつです。万が一脱毛で肌トラブルが起きたとしても安心です。ケアを万全にしてくれますから、絶対的な安心感がありますね。
医療脱毛のデメリット
医療脱毛のデメリットは、価格の高さが挙げられます。脱毛効果の高い機械を使って医師や看護師が施術してくれる分、光脱毛より価格は高いです。
光脱毛のメリット
光脱毛のメリットは、価格の安さが挙げられます。脱毛はしたいけど予算が限られている方は、光脱毛を検討してみてもいいかもしれません。
光脱毛のデメリット
光脱毛は、照射パワーが弱いため、脱毛効果が医療脱毛に比べて弱いです。そのため、1回の施術時間が長いケースもあります。また、医療脱毛よりも長い期間サロンに通わなくてはいけないこともあります。そして脱毛効果は医療脱毛ほど完璧ではありません。
あくまでも、「毛根のはたらきをおさえる」だけなのです。ムダ毛に悩んで脱毛を考えている方の一番の目的は、当然ですが「脱毛」ですよね。きれいに脱毛できることが大前提のはずです。料金が高いのは気になるかもしれませんが、確実に脱毛できてケアも万全の医療脱毛が断然おすすめです。
脱毛の注意点
実際に脱毛をする際の注意点をまとめます。
料金プラン
年間パスや回数パスなど、何回分かがセットになっているコースを選ぶのがおすすめです。先ほどご説明した毛周期が頭に入っている方はその理由がおわかりですね。1回や2回など少ない回数では脱毛は終わりません。
1年間通い放題の年間パス、7回までがセットになった回数パスなど、ちゃんとした医療脱毛クリニックでしたら必ずお得なパスが料金プランにあるはずです。最初からいきなり何十万もするコースを選ぶのは勇気が要るかもしれませんが、最終的にはパスがお得です。
施術期間とタイミング
施術の期間ですが、2ヶ月ごとに施術を受けて、6回から7回で脱毛は完了します。毛周期のお話を最初にしましたが、脱毛は成長期の毛にしか効果がありません。肌から見える全部のムダ毛が成長期であるわけがないので、初回の脱毛で全部の毛は抜け落ちません。むしろ、「え、こんなに毛が残っている!?」と思うかもしれません。施術を受けた後はまだらな状態になっているということです。
全体的にふさふさした状態よりも、まだらな方がかえってムダ毛が目立つこともあります。脇やVIOなど常に人目につかない場所の脱毛ならかまいませんが、腕や足などの脱毛をお考えでしたら、脱毛を開始する時期は秋冬の、長袖で隠れる時期をおすすめします。そうすれば、ある程度毛が抜けてきれいになる頃に春先となり、腕や足を見せる機会が多くなる夏ごろにはまだら状態は脱出できて、ほとんどきれいな肌になります。
クリニックへ行くときの服装
毛根を破壊するほどのレーザー光を照射するわけですから、肌にダメージが全くないわけではありません。毛が抜けた後は血流が刺激されて、赤くボツボツと湿疹のようになることがありますが、一過性のもので時間がたてば落ち着くため心配はいりません。
ただ、施術直後は赤い湿疹状になることもふまえた服装でクリニックへ行くのがいいでしょう。特に春先から夏、暑いからといって腕や足が見える服装で行くと、帰りには湿疹だらけの腕や足を人様にお見せしながら外を歩くことになります。ちょっと人目が気になってしまいますよね。羽織ものなど持って行くといいでしょう。
医療脱毛クリニックの選び方
では、医療脱毛をするにあたって、クリニックはどう選べばいいのでしょうか?長い期間通うことになりますから、自宅や勤務先の近くなど、通いやすい場所がいいですね。そして、料金です。医療脱毛は全体的に光脱毛よりも料金は高めですが、それでもクリニックによってばらつきがあります。料金は調べればホームページに載っているので、色々調べてみましょう。
年間パスや回数パスが設定されているところがおすすめです。今は口コミも調べるとすぐに出てきますから、候補に挙がったクリニックの口コミを調べてみるのも忘れずにしましょう。「気になるクリニック名 口コミ」で検索すれば、施術の感想や評判が色々と出てきます。クリニックの人気のほどもわかりますよ。
ただ、いくら人気でも、予約を取るのが難しいと通い続けるのが大変です。施術の感想だけでなく、予約の取りやすさも口コミで調べられると思います。仕事帰りに施術に通うことを考えている方は、予約時間に遅れた場合やキャンセルする場合のキャンセル料なども調べておくといいですね。
医療脱毛クリニックでは、脱毛をする前、初回は医師によるカウンセリングを行います。その際に気になる点は色々聞いて、疑問や不安を解消しておくといいでしょう。カウンセリングを受けてから、実際に施術をそこで受けるかどうか決めればいいので、まずは気になるクリニックを見つけたら、カウンセリングを受けてみましょう。