なぜレーザーは安全なのか
レーザーのエネルギー
医療脱毛で利用されているレーザーは、患者の体質によっていくつかの種類に分類されています。永久脱毛を実現できるだけの出力が必要であり、そうした出力を発揮するためにレーザーの光の波長を調整しています。レーザーの光の波長を調整すると、体毛に光を照射することで大きなエネルギーを生み出すことができ、こうしたエネルギーをジュールと言います。
医療脱毛で使われているレーザー脱毛の出力がどの程度なのかは、全てエネルギーであるこのジュールという単位を確認することでわかります。口コミを参考にする場合には、医療脱毛で使われているレーザーがどのようなものなのかを波長やジュールを見ることでそのクリニックの医療脱毛の対応が確認できます。
例えば、一般的なクリニックではダイオードレーザーという医療用の脱毛機が利用されていますが、このレーザーのエネルギーは一般的に40ジュール以上に設定されています。普通は、人間の身体に対して悪影響を与えない出力は20ジュール以内のエネルギーであると考えられています。
ダイオードレーザーはその倍のエネルギーを有しているので、これがどれだけ人体に対して強力なエネルギーであるのかがわかります。実際に、体質によってはケアをきちんと行わないと火傷の痕が残ってしまうこともあるため扱いには気を付けなくてはいけません。
ダイオードレーザーを扱っていると口コミなどで分かった場合には、本当に技術力の優れている優良なクリニックであるかどうかを確かめる必要があります。そうではないと分かった場合には、他のクリニックを探すことがおすすめです。
なぜレーザーは無害なのか
ただ、一般的な観点から述べるとダイオードレーザーなどの医療脱毛用のレーザーを利用しているほとんどのクリニックでは、それを安全に利用しています。なぜ人体に影響が出るとわかっているのに、それほど大きなトラブルに発展しないのでしょうか。これには、ダイオードレーザーにおける二つの特徴が関連しています。
- メラニン色素
- 照射時間
ダイオードレーザーは、波長である周波数を人体になるべく影響が出ないように調整しており、しかもメラニン色素にしか反応しない特徴があります。そのため、エネルギーが高くても直接的に皮膚に対して悪影響を与えるものではありません。また、人体に悪影響が出ないように肌への照射時間がとても短くなっていることも重要なポイントです。ダイオードレーザーの肌への照射時間は、わずか1000分の30秒ほどしかありません。
一瞬で高度なエネルギーをメラニン色素に対して照射するため、本来ならば人体に大きな影響が出るレーザーもほとんど影響が出ないものに変えてくれます。通常通りに使うのならば、この安全性は医学的にも証明されていますのでレーザーそのものは非常に安全であると判断できます。ただ、体質や体毛の状況によっては、レーザーの高エネルギーによって火傷の症状が出てしまうことも否定できません。
クリニックによっては、痛みを抑えるために医療脱毛の前に麻酔を使うクリニックもあるほどなので、そうしたケアに関しては必ず口コミなどで事前に調べておくことがおすすめです。安全に配慮しているクリニックほど、事前のケアやアフターケアを重点的に行っており、それだけ口コミの評判も高くなります。
事前の剃毛は不要
医療脱毛で効率的に脱毛処理をしてもらうためには、患者自身も処理前に知っておかなくてはならないことがあります。それは、剃毛に関してです。脱毛サロンなどの医療施設ではない店舗で脱毛処理を行ってもらった人は、医療脱毛でも事前の剃毛が必要であると考えている人が多いです。
しかし、これは間違いでクリニックの医療脱毛では剃毛を行う必要はありません。脱毛サロンでは、脱毛期間や脱毛回数を考慮して患者に最初から剃毛をしておくことを求めます。これは、脱毛サロンで利用する業務用の脱毛機の出力に限界があるからです。
脱毛サロンと同じ方法で処理をすると、脱毛期間や脱毛回数がどうしても多くなってしまうため、そうならないように患者側に対して剃毛をしてもらう必要があります。一方で、クリニックではそのようなことは求められません。特に、カウンセリングを行うときには剃毛をせずに医師に診断してもらうことが基本です。
カウンセリングが終わった後も、剃毛を行うかどうかに関しては医師の判断で行うので、勝手な判断で体毛を処理しないように気を付けなくてはいけません。剃毛をするとは言っても、クリニックの場合は本人がそれを行うのではなく、医師が必要な部分だけを行うのが原則です。患者側から剃毛を積極的に行う必要性はなく、全て医師に任せておけばそれで問題ありません。
- クリニック…事前の自己処理は不要。全て医師が行う
- 脱毛サロン…事前の自己処理が必要。全て本人が行う
口コミの中には、クリニックと脱毛サロンのカウンセリングやアフターケアに関する評価でこうした間違った情報が散見しているケースがあります。脱毛期間や脱毛回数に大きくかかわる情報など、こうした情報は正しく精査することです。
男性用のレーザーもある?
医療脱毛は、基本的に女性が利用するものでした。しかし、近年では男性の需要も高まってきており男性に対して考えられた高度なレーザー機器も登場しています。そのため、男性が医療脱毛を実践しようと考えている場合には、口コミで男性に向いているレーザー機器を導入しているかどうかを確かめておく必要があります。
そもそも、国内で利用されているレーザーは、男女だけではなくそれぞれの国で暮らしている人達に向けられた専用のレーザーである場合が大半です。海外製のレーザーは、海外の人達が安全に利用するために作られているモノであり、それが女性用のものであるのならばやはり女性用の出力に調整されています。
この点に関しては、男性用の医療レーザーを確認すると一目瞭然で理解できます。一般的に、男性用のレーザーは女性が利用するダイオードレーザーではなく、ヤグレーザーという別の脱毛機を使うことがおすすめです。
- ダイオードレーザー…出力810nm
- ヤグレーザー…出力1064nm
周波数が大きいほど大きなエネルギーを持っていることを意味しますが、ヤグレーザーはダイオードレーザーよりも遥かに高いエネルギーを誇っています。出力を高くすると、皮膚の中に存在する濃い体毛に対しても大きな影響を持つようになります。
普通、女性用のダイオードレーザーを利用すると男性は女性と比較して脱毛期間が長くなったり、脱毛回数も多くなったりしますが、ヤグレーザーを利用するとこの点を解消できます。使われる脱毛機は、クリニックによって大きく異なるため必ず確かめておくことがおすすめです。
肌に合うレーザーを選択しよう
クリニックの選択で重要なのは、患者の肌に合ったレーザーを提供しているかどうかです。体毛や肌の質が異なる男性と女性では、脱毛期間も脱毛回数も異なります。医療脱毛では、永久脱毛を実現するために必ずレーザー脱毛機を導入していますので、そのレーザー脱毛機がクリニックの大きな柱になります。
当然ですが、自信や根拠を持ってレーザー脱毛機を選択しているクリニックがベストなので、口コミやそのクリニックなどのホームページを確認して、どのような脱毛機を利用できるのかを調べておきましょう。