医療脱毛の進め方と仕組みについて
医療脱毛は、1回のみで終わる施術ではなく平均すると約1年から2年程度は完了するまでに時間が必要になります。医療脱毛で得られる1回あたりの脱毛効果は、体毛全体の約20%程度であると考えられています。ですから、効率的に医療脱毛の効果を得るためにはいくつかの重要なポイントを基準に施術を行っていかなくてはならないのです。
- レーザー脱毛
- 成長期
- メラニン色素
医療脱毛を理解するうえで非常に重要になるのが、上記の3つのポイントです。確かに、医療脱毛は永久脱毛を実現できる非常に魅力的な手段に違いありませんが、その効果を実感するまでにはある程度の期間が必要になります。これは、体毛が再生してくるタイミングを見計らって施術を継続する必要があるからです。医療脱毛では、レーザーを体毛に照射して永久脱毛の効果を得るように考えられています。
そして、このレーザー照射は体毛の成長期で行われるべきだと判断されています。そもそも、なぜレーザーを照射することで脱毛処理が可能になるのでしょうか。これは、体毛に存在するメラニン色素という物体に反応して大きな熱エネルギーが生まれる仕組みになっているからです。医療脱毛と呼ばれてはいますが、現実的な仕組みとしてはレーザーによって生まれる大きな熱エネルギーが、体毛のメラニン色素に反応してそれを焼却しています。
メラニン色素だけに反応する都合の良いレーザーであるため、肌にむやみにダメージを与えないという利点もあっておすすめなのです。そして、このメラニン色素の生成が活発化するのが、体毛の成長期です。体毛には、毛周期という体毛の成長に関わるサイクルが存在しており、成長期以外にも退行期や休止期があります。
成長期には、毛母細胞を活発に活動させてメラニン色素を濃くする作用がありますので、この時期にタイミングを見計らってレーザーを照射することが好ましいわけです。実際に、休止期や退行期でレーザーを照射したとしても、毛母細胞があまり活発に働いていないためメラニン色素も薄い状況になっています。
この状況だと、メラニン色素に反応するレーザーはあまり役に立たないので脱毛効果を得ることが難しくなります。そのため、医療脱毛ではベストなタイミングで何度も施術を行うことがおすすめなのです。
女性の医療脱毛の注意点
医療脱毛は、男女を問わずに実施できる施術に違いありません。しかし、女性が医療脱毛を行う際には注意点が1つあります。それは、妊娠や生理が重なると脱毛施術を受けることが難しくなることです。この場合には、施術期間が長くなってしまうため平均的な施術期間よりも長い期間を見積もっておくことです。妊娠中や生理期間中は、女性の身体でホルモンバランスが変化しています。
この状況で医療脱毛を行うと、女性に対して良くない副作用が生じる可能性が指摘されています。そのため、女性が医療脱毛を行う場合には必ず妊娠期や生理期間は避けることが求められるのです。事実、この期間中にクリニックで医療脱毛を相談しても拒否されます。さらに問題なのは、施術を何回か受けた後に妊娠をしてしまった場合です。
生理なら期間をずらすことで対策を行うことが可能ですが、妊娠の場合にはそれができません。脱毛には契約期間が設けられることが大半ですので、その契約期間内できちんと施術ができないとキャンセル料金が発生することがあります。こうなると、支払わなくても良い費用を支出しなくてはいけません。
計画的に医療脱毛を相談しておけば、必要最低限の回数で施術を終えることができますし、お金もかからないのでおすすめです。クリニックの場合はきちん相談しておけば医療の保証も受けることができるため、より安全に医療脱毛を実施できるでしょう。